もしあなたが歌を上手く歌いたいんやったら、まず今すぐ出来ることから始めたらエエと思います！
それは何かというと「自分は歌がうまい人だ」と思いこむこと。言い方を換えるなら、とりあえず「歌が上手い人」に先になってまえという感じかな？
今から上手くなりたいのに、すでに「自分は上手い」と思うのはなんか矛盾を感じるかもしれませんけど、これには簡単な理由があります。
歌が上手い人の声の出し方や立ち振る舞いと、自信がない人のそれはまったく違います。上手い人は発声ひとつにしても上手く歌おうとするし、意識が「自分の良さ」を確認しにいきます。逆に下手な人は「自分の苦手とする部分、下手な部分」を再確認しにいく傾向がある。
要は「イメージ力」なんだと思います。Strengths（長所・強み）、Weaknesses（短所・弱み）は誰にでもありますが、真面目な人ほど苦手を克服することを最優先にします。そればっかりをフォーカスしているので、「失敗しないこと」「間違わないこと」 で「安心」を得ようとします。
でも誰かの歌を聴いて「失敗しない」「間違わない」という要素で心が動くでしょうか？
憧れの歌手のライブを観に行って「ああ、間違ってないわ」「ああ、失敗していないわ」なんて確認するでしょうか？
苦手を克服したところで、その歌は所詮マイナスだったものが ±ゼロ になるだけです。それよりも ＋3 くらいの強みをもっと鍛えて ＋5 とか ＋8 とかにできたら、多少のミスは気にならない魅力的な印象が残ると思うんです。日常のお仕事などでは、ミスはお客さんや周りの人に迷惑をかけたりするので最も気を遣うところですが、歌に関して言えば違うんちゃうかな～と思ってます。
そう考えれば「強み」を伸ばすためには、まず自分には「強み」があり、それはどういうところかを知るべきです。手っ取り早いのは「自分で都合よく決めること」！そして自分がかっこいいと思える声や歌い方をはっきりさせて、それだけを意識して歌うことです。発声の段階から「きれいな声」でやるんじゃなくて、自分の出したい声でやるのが大事です。
乱暴かもしれんけど、僕はそれが一番大事やと思ってます。
