ハモリ系をやるなら「相対音感」を鍛えよう!!

シンガーに必要な絶対音感 ヴォーカルレッスン日記

絶対音感と相対音感

音楽を本格的にやっていない人でも「絶対音感」って聞いたことある言葉ですよね。では「相対音感」はどうでしょうか?

「絶対音感(Perfect Pitch)」は読んで字のごとく” 完璧な音階 ”の感覚のことです。簡単に言うと、何かの音を聴いたらそれがピアノの鍵盤で言うどの音かがわかってしまう感覚です。

それに対して「相対音感 (Relative Pitch)」とは、先に示された音に対しての音程感。簡単に言うと、聴いた音に対する” 高低の距離感 “といった感じ。カラオケや伴奏に対して正しい高さで歌ったり、コーラス・アンサンブルできれいにハモったりできるのはこの「相対音感」が優れてる人ですので、僕たち歌い手にとってはこちらが大事です。

相対音感とは?

相対音感は、音楽における音の高さや音程を直感的に感じ取る能力のことを指します。相対音感を持つ人は、聞いた音がどの程度高い音か低い音か、あるいは他の音と比較して何の音程であるかを識別することができます。

相対音感を持つことにより、以下のようなことが可能となります:

  1. 音程の識別: 相対音感を持つ人は、二つの音の高さの違いを識別することができます。例えば、「ド」と「ミ」の音程や、「ソ」と「ラ」の音程などを正確に感じ取ることができます。
  2. 聴いたメロディの再現: 相対音感を持つ人は、聞いたメロディを記憶して再現することができます。譜面を見ずに、聞いた曲を楽器で演奏したり、声で歌ったりすることができる場合があります。
  3. 和声の理解: 和声(コード進行)においても、相対音感を持つことで、それぞれの音がどのような関係にあるかを直感的に感じ取ることができます。
  4. 相対音感は、一部の人には自然に備わっている場合がありますが、多くの場合は音楽の教育や訓練によって身につけることができます。音楽教育の中で、音程や音階の認識を強化するためのトレーニングが行われます。ソルフェージュ(ソルフェジオ)と呼ばれる、音階や音程を歌ったり聴いたりして身につける方法が一般的です。

相対音感は、一部の人には自然に備わっている場合がありますが、多くの場合は音楽の教育や訓練によって身につけることができます。音楽教育の中で、音程や音階の認識を強化するためのトレーニングが行われます。ソルフェージュ(ソルフェジオ)と呼ばれる、音階や音程を歌ったり聴いたりして身につける方法が一般的です。

相対音感を持つことは、音楽の理解や演奏に大きな利点をもたらすだけでなく、作曲やアレンジなどの音楽的なスキルを発展させるのにも役立ちます。

タイプ(性格?)別のトレーニング法

合唱する人たち

じゃあその「相対音感」ってのはトレーニングとかで向上したりするの?

答えは「Yes」です。コロナ禍の3年間は大声で歌うことを自粛しなければいけない期間でしたが、去年くらいから段々とメンバーさんが復帰しだして、久しぶりにみんなの歌を聴いたらそれはもうびっくりするくらい音が垂れてました。(ピッチが低いということね。)ちゃんと歌ってなかったらピッチが悪くなるということは、逆に言えばしっかりと当てに行く歌い方でコンスタントに歌えば相対音感は保てるということです。

では実際にどうやってトレーニングするのかってことですが、これはその人がどんなタイプかで変わります。

◆ Type 1 : なにかとセンスのある人・・・言ってしまえば元も子もないかもしれませんが、センスのある人ってこういうトレーニングするのに用意するもんって何もいらなかったりします。音源に合わせて歌っているだけで勝手に修正されていくんやね。

◆ Type 2 : できてるかどうか確認したい人・・・ほとんどがこのタイプですが、これはもう「録音」しかないです。歌を歌うというのは基本的にOutput なんです。でも耳で聞くっていうのは Input ですよね。ほとんどの人は Out と In を脳みそは同時に出来ないので、歌いながら自分の声を聴こうとすると確実に音が揺れます。なので歌う時には完全にOutモードで歌って、後で冷静に録音をチェックするという形がお勧めです。

◆ Type3 : 依存型・・・先生に指導してもらう「個人レッスン」しかないでしょう。うちの個人レッスンは常にCubase というDAWソフトを使って実際に録音し、波形を分析してどれくらい音がずれてるかを視覚で確認します。また Ear Master Pro というソフトを使って高度なピッチ・トレーニング(ジャズ系和音の音感など)もご提案します。

レコーディング付レッスン

長くなりましたが、やはり歌の上手さは「練習量」だと思います。それも「Must」でやる練習じゃなく「Want」の感覚でやる練習こそが身に付きます。常日頃から音楽を愛し、歌うこと自体の喜びを感じていれば、これは自然とできます。

僕は脳梗塞で喉のど真ん中の感覚を失いましたが、それでも工夫してまた声を取り戻しました。だから歌えることの喜びが常に心にあります。みなさんもコロナで歌えなかったこと、そしてまた歌えるようになった時の嬉しかった気持ちを常に忘れずにやればええんです。僕らが「喜びを再確認できる」大切な経験を神様がくれたんやなあと思っています。

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