スタートアップ支援活動

新規開校支援・先生になりたい人を応援

私たちはあなたの初めの一歩を応援します!

はじめましてOffice Noise代表のBEE芦原です。「Office Noise」は2003年に大阪府に登録されたゴスペル教室「ゴスペル塾」の運営事務所であり、私の個人教室でもあります。大阪府豊中市からスタートした拠点は関西地域全体に広がり、現在は名古屋、東京、福岡でも教室展開しています。

20年前の当時は、ゴスペルを学ぼうと思ったら都市の中心部にある大手の教室(例えばヤマハ音楽教室など)に通うことが一般的でした。そんな中ゴスペル塾は「先生が生徒の元へ通う教室」という当時としては珍しいコンセプトでしたので、私も大阪各地、京都、神戸、関東、名古屋、福岡の各レッスン会場へ出向き、レクチャーを行っていたのです。

しかし、2018年に脳梗塞を発症(幸いとても軽くすみましたが)、2023年に再発し2回目の入院となったことをきっかけに、私たちが持つ膨大な資料やノウハウを、自分たちだけでなく全国の多くの方々と共有すべきだと考えるようになりました。

若い人たちに大切なメッセージを残したい!

全国の方と言っても、もうすでに都市部などで立派に教室を立ち上げて、同じようにノウハウを持っている先生方にはこれは必要ないと思います。私たちがお手伝いしたいのは、まず20代~30代前半の「ゴスペル歴はそこそこある講師業が未経験の方たち」です。

ここ数年、ゴスペルの体験レッスンに来られる年齢層は徐々に上がってきてます。ひと昔前はそれこそ会社帰りの20代のOLの習い事で上位の人気だったこともありましたが、さすがに「天使にラブソングを」も上映されて30年近く経ってます。どちらかというと現在はコーラスに関しては「ハモネプ」などの影響でアカペラの社会人サークルなどが大人気です。

確かにこれまでも時代の中にはその時々の流行があり、新しいスタイルが古いスタイルに取って代わるのが世の常でした。でも・・・・習い事のスタイルとしてはゴスペルは古臭いかもしれませんが、それはあくまでも「スタイル」の話なんです。忘れてはいけないのは「ゴスペルのメッセージが持つ普遍性」です。

残したいのはスタイルではなく、ゴスペルのメッセージ

私たちゴスペル世代の多くもはじめはスタイルに憧れてゴスペルを歌いました。80年代、90年代はゴスペル界が黒人音楽をリードしていましたし、前述の映画「天使にラブソングを」の大ヒットも相まって大手音楽教室には多くのゴスペル・クラスができました。本当に大ブームでした。

しかし、少し真剣に向き合えばそのほとんどの人が、ゴスペルの歌詞の中で歌われる大切なメッセージに気づきます。ある人は励まされ、ある人は気付かされ、またある人は魂が充たされ、そして目が開かれる。ほかの音楽の中にも素晴らしいメッセージ性はたくさんありますが、ゴスペルの場合は「全部」なんです!

いま日本のゴスペル界を牽引しているリーダーのほとんどが、一人でも多くの人にゴスペルのメッセージを伝えたいという使命感で頑張っています。しかしスタジオの運営の際に出会った若い世代のアカペラ・サークルの人たちとの関わりの中で、世代ごとに持つ価値観を無視してはいけないと心から思うようになりました。世代の価値観や空気感は「選ぶ言葉を微妙に変える」気がします。

そうなってくるとやり方は二つ。若い世代が理解しやすい言葉で話すか、もしくは若い世代の人に伝える仕事を若い人に代わってもらうかです。私は絶対に後者が良いと思っています。20代や30代の人に伝えるのは、ちょっとだけお兄さん、お姉さんが一番良いと思います。大事なのは「伝わりやすいかどうか」です。

若者たちには、彼らと同じ世代のリーダーが必要です

ただ単に言葉を伝えるだけであれば、キャリアが20年を超える私達が伝えた方が、話のつぼを外すことなく言葉にできるかもしれませんし、何度も話してきた内容ですから解釈も明瞭で軸もしっかっりしているかもしれません。

でもそこには同年代同士が生み出すリラックスした笑顔も真剣さも伴わないでしょう。言葉のニュアンスもほんの少しのチョイスの違いで変わってくるでしょう。昔、私がレッスンやワークショップで口にした講義の内容は、今思えば「その時の解釈」だった気がします。下手したらピントもずれていたかもしれません。でもその「当てずっぽうさ」「曖昧さ」こそが、ニュアンスを伝えるうえで大切なんだと思っています。解釈は未熟であれ、そこに「なんかよくわからんけど、これってめちゃ大事なんちゃうかな」という本心を伴っていることこそが、「的を得た無駄のない正解」より絶対に伝わると思うのです。

若きリーダーを僕たちが育てるのではなく、私たちがデンっと居座っている場所を空けて、思う存分トライ&エラーをさせてあげるのが一番いい。

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