遂に起こった「ヤフオクお宝発掘!」

ヤマキY-60D 楽器メンテナンス

ヤフオクで3台3000円で落札した「捨て猫ギター」たち

先日のブログでご紹介したヤフオクの「捨て猫ギター」。

「今回落札されなければ捨てます」という文言から始まり、「入札後にキャンセルした場合は、入札金額の半額をいただきます!」とか「一切の返品、返金は受け付けません!」などの「厳正なルール」をくどいくらい長文で書かれていたからか、僕以外の誰も入札を行わずに開始価格の3000円で手に入れたかわいそうな3本のギター。

プチプチでくるまれることもなく、細長いつぎはぎ段ボールの梱包に3台無理矢理押し込まれて豊中スタジオに届きました。どれも埃をかぶったまま送られてきて、箱を開けた瞬間にくしゃみが出るほどでした。一番のお目当てが「Cat’s Eye CE-200」、その次は「Jeison NO.150」。この2台は夫婦で綺麗に拭き上げて再生しました。

残る1台、Yamaki の型番が判明!驚きの結果が!!

最後の1台はYamaki のギターでしたが、出品者は本当にギターの事とかは知らなかったんでしょうね。出品情報にも「Tamaki」って書いてましたし、写真も不鮮明だったので僕自身も送られてきてはじめてヤマキのギターが含まれていることを知りました。

といってもこいつだけペグが2つ壊れていたしナットも無かったので、清掃作業もノリさんに任せて僕は先の2台のネック調整とかをやってました。そしたらノリさんが「このギターだけボディの重さが違う・・・」と言い始めて「これっていいギターかも・・・」とか呟いていました。

確かにそう言われれば、ピックガードもプラスティックではなくて木製だし、ブリッジピン(エンドピン)もよく見れば木製でした。ブリッジもなんかちょっとかっこいい形だし、特にポジション・マークが三角でお洒落な感じでした。

ギターの各名称

その時は作業しながらだったし、まさかそんなことあるわけないしと思いながら聞いてたのですが、翌日に東京に行く新幹線の中でなんとなく思い出して、Yamaki のGoogle画像を見ていたら、そこに出ていた「Y-40D」になんかそっくりでした。「お、これはもしや・・」と思って大阪のノリさんに豊中スタジオに行ってもらって確認したところなんともう一つ上位機種の「Y-60D」でした!!

ヤマキの傑作「Y-60D」!ブログでも絶賛されていました!!

僕はヤマキのギターにこれまで出会ったことが無かったので、なんとなくしか名前を知りませんでしたが、ググってみたらこのギターは品数も少なく、結構伝説のギター的な書かれ方をしていました。

《参考》

とにかく、そんな良いギターなんだったら、ちゃんと生き返らせてあげたいと思い、プロのクラフターにしっかりと委ねてみることにしました。三木楽器梅田店のアコギフロアーに持って行って診てもらったところ、致命的な割れもないので復活可能とのこと。ただし予算が3万円ほどかかるそうな。

まあ普通にこのギターを「程度良好」で手に入れたら、到底3万円ではきかないのでお願いしました。あとは返ってきたこのギターの音を聴いて、スタジオで所有するべきか、それとももっとこのギターを持つべき人に譲るかを考えたいと思います。9月の頭に仕上がってくるそうです。

YAKAKI Y-60D
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